無限太極拳協会のご紹介
NPO法人 無限太極拳協会 設立のご報告
私たち無限太極拳協会は、「太極拳を通じて、一人一人が真の心身の健康を得ることこそ、平和な社会への第一歩である。」という理念の下、任意団体として40年間活動してまいりました。 今回のコロナ禍は世界中に甚大な影響を与え、社会情勢が急変しております。また現在の地球環境の変化を見ると、今後いかなる危機が到来するかは予断を許しません。
太極拳を正しくお伝えし、更に歩みを進めて安心して学べる体制を構築していくために、この度任意団体の名称を継承しつつ、『NPO法人 無限太極拳協会 』として新たにスタートすることとなりました。 NPOという新しい組織形態となり、協会として一層の充実を目指して参りますので、宜しくお願いいたします。

2020年12月


無限太極拳協会は、北京体育大学との公式交流団体であり、太極拳を中心にした中国古来の伝統武術、健康法を広く日本に普及する活動を続けてまいりました。これらの技術、理論を正しく継承し、伝えてゆくため、北京体育大学武術学院教授であり、北京市武術協会副主席である徐偉軍老師の指導を仰ぎ、さらに深い理解と実践による共同研究を重ねています。
また、より多くの方に健康で快適な生活を送っていただくため、正しい技術と教学法を身につけた指導員を育成し、各地で初心者の方から熟練の方までそれぞれの段階、技量に応じたきめ細かい指導を行っています。指導法や技術内容は、実際の指導の場で効果を検証し結果をフィードバックする事で、常に研究研鑽しています。当協会は優秀な指導員を多く在籍させているため、個人運営にありがちな教える側の都合によるスケジュールの変更等はありません。あくまでも太極拳に興味を持たれたみなさんが主体の教室作りが基本です。

会長 天野 雅司

幼少より武道を好み、近隣の柔道場にてその武道経歴をスタートさせる。高校生時代に太極拳を知り、大学入学と同時に本格的に練拳を開始。その後も太極拳の研鑽に励むとともに、空手道、躰道、大東流合気柔術など日本武道の修練にも打ち込む。

1997年、務めていた企業を退職すると同時に北京に渡り、故天野祐子前会長と長年交流のあった徐偉軍老師(当時助教授のち教授)に師事、徐老師を唯一無二の師と仰ぎ、太極拳を中心として種々の中国武術を一から修行し直す。同時に無限太極拳協会副会長に就任、追って設立された有限会社全日本武術太極拳研究所の代表取締役に就任し、太極拳の研究、研鑽を深めつつ会員、コーチの指導に当たる。

その後も北京体育大学の老師をはじめとして、多くの老師との武縁に恵まれ自己の武術を深める。2020年6月、コロナ禍による影響もあり有限会社を整理解散、その後NPO法人としての認証を受けた無限太極拳協会の代表理事兼会長に就任、現在に至る。

私たちは一人でも多くの方に太極拳のすばらしさを知っていただきたいと思っています。
・興味を持たれた方
・クラブのプログラムに加えてみたい方
・社内サークルを始めてみたい方 等
お気軽にご相談ください。

●無限太極拳協会
〒253-0035 神奈川県茅ヶ崎市浜須賀12-21-303
●お問い合せ、ご質問
support@mugen.or.jp  担当 天野


無限太極会創立者 天野 祐子

幼少より、日本文化勲章を受けられた故藤間藤子先生に師事し、日本舞踊の奥義を極める。日本への太極拳普及が始まった1970年代半ばより、その奥深さに魅了され本格的に練拳に打ち込む。

1981年、故 三浦英夫氏と共にはじめて北京を訪れて以来、数度に渡り単身北京に渡中。1983年には、太極拳発祥の地、陳家溝を訪れ、王西安、陳正雷、朱天才ら各老師に師事し、陳式太極拳の奥義を学ぶ。その他、上海の傳鐘文老師、徐具成老師などの有名武術家に教えを乞う。武術修練と同時に気功、気功針を中心にした東洋医学を学習し、1988年には中国民間中医協会より武術医療研究会(中医)名誉会員に認定される。

この間、自身の体質も著しく改善され、その効果を改めて確信、習得したものを広く普及するため、無限太極拳協会の前身である無限太極会を設立(1979年)。1986年には第一回訪中団を率いて北京体育大学にて研修を行う。この年、徐偉軍老師と出会う。1994年、無限太極拳協会(任意団体)と改称し会長に就任。北京体育大学、徐偉軍老師との交流は40年以上に及んだ。2021年逝去。

徐偉軍老師のご紹介

徐 偉軍老師の指導は、伝統拳や制定拳などの外見上の差異にとらわれず、たとえ簡化太極拳のたった一つの動作でも、いかに内面の意識をもって、全身を調和させるかといったことなどに主眼が置かれます。
本協会とは永年の友好関係にあり、また故 天野祐子・会長 天野雅司との共同研究の実績も多く、毎年新しい太極拳理論、練習方法などの研究成果をもって来日され、本協会のために特別の指導をしていただいています。


徐 偉軍 老師

元北京体育大学武術学院副院長、教授、武術国際級A級審判、国家認定武術段位9段、国家体育総局武術研究院専門家委員会委員。

幼少より各種武術を修める。現在太極拳、中国武術の第一級の研究者として、また最高指導者の一人として活躍しており、伝統的技術や理論の研究、慣例的練習方法の問題点の解析、またこれらをいかに現代体育にフィードバックするかの探求など、論文も多く発表されている。形骸化、スポーツ化されていく現在の太極拳の在り方を憂慮され、その内面的、本質的なものを探求、指導されている。

2005年、徐老師の北京体育大学における太極拳の授業が、体育系科目で唯一、北京市精品課程(非常に優秀な授業)として認定。さらに2007年中国国家級精品課程として認定された。

徐 偉軍 老師のHPはこちら

北京体育大学

中華人民共和国唯一の体育専門大学(他は体育専門学院)。
東洋医学、西洋医学双方の長所をとり入れた体育理論に基づくトレーニング法は、あらゆるスポーツにおいて大きな成果を得ており、その技術や理論を学ぶため世界各地より来校する研修団は引きも切らない。
中でも武術学部(現在は武術学院と称されている)、簡化24式太極拳などの中国国家制定拳(※1)や各種競技用規定套路(※2)の編纂、普及にあたって中心的役割を果たした。

※1:中国国家として広く国民に普及するため、無数にある伝統的な動作を研究、整理して編纂した型。現在簡化24式太極拳、48式太極拳、32式太極剣の3種がある。
※2:伝統的な長い套路(=型)に含まれる重複動作や不明確な動作を整理し、かつ各流派(5大流派=陳、楊、呉、孫、武)独自の特徴や風格を損なわない様に編纂された型であり、演武に要する時間を短縮して競技会の際の評価を明快にし得ると同時に一般にも普及しやすくしたもの。

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